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COLUMN

2018.04.10

予防を究める―リスク部位―

予防歯科関連書籍から、臨床現場で役立つヒントをご紹介します。

「微生物学的研究で、上下顎の右側犬歯、小臼歯、第一大臼歯(遠心、頬側、舌側)の歯肉縁下プラークのサンプルを分析した(Mombelliら 1990)。被験者は10人の健康な人で、口腔衛生処置を4日控えた。サンプルは暗視野顕微鏡で調べられた。遠心頬側のサンプルは頬側サンプルよりも多くのバクテリアを含み、頬側サンプルは舌側サンプルより多く含んでいた。バクテリア数は後方歯のサンプルのほうが前方歯に比べて多く、上顎サンプルの方が下顎サンプルより有意に多かった。」

ペール・アクセルソン (2009). 本当のPMTC その意味と価値 p.38

上顎6、7番の隣接面は一番細菌数が多いことが研究でわかっています。もっとも集中力が高い一番初めに、う蝕や歯周病にかかるリスクが高いこの箇所からクリーニングすることが大切です。

コラム(本当のPMTC)

本当のPMTC その意味と価値

予防歯科の歴史において、おそらく最初で最後の教典となる1冊です。

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